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日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)

2級

ちょくせつろうむひさい

直接労務費差異

Direct Labor Cost Variance

標準直接労務費と実際直接労務費との差額です。賃率差異と作業時間差異に分解して分析し、作業効率や賃金水準の課題を明らかにします。これらを算出する計算手順と仕訳が試験で問われます。

詳しい説明

1. 定義

標準直接労務費と実際直接労務費の差額です。賃率差異と作業時間差異に分解して分析します。

2. 計算式とその意味

賃率差異 =(標準賃率 - 実際賃率)× 実際作業時間

作業時間差異 =(標準作業時間 - 実際作業時間)× 標準賃率

直接材料費差異とまったく同じ形です。価格にあたるのが賃率、数量にあたるのが作業時間で、単価のずれ(賃率差異)は実際時間を掛け、量のずれ(作業時間差異)は標準賃率で評価します。標準作業時間は、実際の生産量に対して許される時間です。

3. 実際の数値を使った計算例

標準は 1個あたり 3時間・@1,000円。当月に100個を生産し、実際は 310時間・@980円だった。

標準作業時間は 100個 × 3時間 = 300時間。
賃率差異は(1,000円 - 980円)× 310時間 = +6,200円(有利)。

作業時間差異は(300時間 - 310時間)× 1,000円 = -10,000円(不利)。

合計は -3,800円(不利) です。

賃率は安く済んだのに、時間がかかりすぎて全体では不利という形で、2つの差異が逆向きになることがあります。

5. 紛らわしい制度・語との違い

直接材料費差異と式の形は同じですが、対応する語が違います(価格差異↔賃率差異、数量差異↔作業時間差異)。名前を取り違えないようにします。

試験で問われること

日商簿記2級

  • 賃率差異は実際作業時間を掛け、作業時間差異は標準賃率を掛けるという掛ける相手が最頻出です。
  • 2つの差異が逆向きになる(賃率は有利だが作業時間が不利など)問題が定番です。
  • 直接材料費差異と式の形は同じで、対応する語が違う(価格↔賃率・数量↔作業時間)点が問われます。
  • 掛ける相手が最頻出です(賃率差異は実際作業時間・作業時間差異は標準賃率)。2つの差異が逆向きになる問題も定番で、合計だけを見て判断しないことが要点です。

最終更新日: 2026/09/23