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日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)

2級

げんかさい

原価差異

Cost Variance

標準原価と実際原価との差額であり、コスト管理の根拠となる数値です。有利と不利に分けて分析し、原因を特定することで製造の改善に役立てます。

詳しい説明

1. 定義

標準原価と実際原価の差額です。標準原価計算では、この差額を費目ごとに分けて、どこで想定と違ったのかを突き止めます。

2. 制度・考え方の内訳

差異は 標準原価 - 実際原価 で求め、実際が標準より少なければ有利差異(貸方差異)、多ければ不利差異(借方差異)です。「有利・不利」は損得の評価ではなく、標準に対する向きを表す言葉です。

原価差異は費目ごとに次のように分かれます。直接材料費差異は価格差異と数量差異へ、直接労務費差異は賃率差異と作業時間差異へ、製造間接費配賦差異は予算差異・操業度差異・能率差異へ分解します。どの費目も「単価のずれ」と「量のずれ」に分けるという同じ考え方です。

4. 紛らわしい制度・語との違い

配賦差異は製造間接費に限った差異で、予定配賦額と実際発生額の差です。原価差異はより広く、直接材料費・直接労務費・製造間接費のすべてを含みます。

5. 身近な例

材料を標準より高く買えば価格差異が不利に、多く使えば数量差異が不利になります。同じ「材料費が超過した」でも、原因が値段か使いすぎかで分かれます。

試験で問われること

日商簿記2級

  • 標準より実際が多ければ不利差異(借方)、少なければ有利差異(貸方)という向きが問われます。
  • 費目ごとの分解(価格差異と数量差異・賃率差異と作業時間差異)の名前を混同しない点が問われます。
  • どの費目も「単価のずれ」と「量のずれ」に分ける、という共通の考え方が問われます。
  • 有利・不利の向きを取り違えないことが第一です。標準より実際が多ければ不利差異です。費目ごとの分解の名前(価格差異・数量差異・賃率差異・作業時間差異)を混同しない点も問われます。

最終更新日: 2026/09/23