日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
じっさいげんかけいさんとよていげんかけいさん
実際原価計算と予定原価計算
Actual Costing and Predetermined Costing
実際原価計算は取引の発生後に確定した実際原価で計算する方式で、予定原価計算はあらかじめ定めた見積原価・標準原価で計算する方式です。
詳しい説明
1. 定義
製品原価を、確定した実際の金額で計算するのが実際原価計算、あらかじめ定めた見積りや標準で計算するのが予定原価計算です。
2. 実際原価計算と予定原価計算の対比
同じなのは、最終的に製品1単位あたりの原価を求める目的です。違うのは使う金額と、そのタイミングです。
実際原価計算は、実際にかかった金額をそのまま使うため正確ですが、原価が確定するのは製造が終わってからです。月ごとの操業度の違いがそのまま製品原価に出るという弱みもあります。
予定原価計算(見積原価計算・標準原価計算)は、あらかじめ決めた金額で計算するため製造中でも原価が分かり、原価管理にも使えます。代わりに、実際との差を原価差異として別に把握し、決算で処理する必要があります。
4. 身近な例
月末を待たないと原価が出ない実際原価計算に対し、予定原価計算なら製造の途中で見積りを出せます。見積書を早く出したい場面では後者が向きます。
試験で問われること
日商簿記2級
- 実際原価計算は正確だが原価の確定が製造後になる、という短所が問われます。
- 予定原価計算は製造中に原価が分かり原価管理に使えるが、原価差異の把握と処理が要る点が問われます。
- 原価差異は原則として決算で売上原価へ賦課する点が問われます。
- それぞれの長所と短所を対で答えさせる問題が出ます。予定原価計算では必ず原価差異が生じ、その処理(原則として売上原価へ賦課)が必要である点も要点です。
最終更新日: 2026/09/23