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G検定(ジェネラリスト検定)

りんりあせすめんと

倫理アセスメント

Ethics Assessment

倫理アセスメントとは、AIの開発や利用が人間中心のAI社会原則などの価値原則に沿っているかを評価し、確かめる活動を指すと理解できます。AI事業者ガイドラインの本文には、倫理アセスメントという語そのものは見当たりません。ガイドラインは、アジャイル・ガバナンスの評価の段階でリスクアセスメント等を行うとしています。倫理アセスメントは、その評価の段階で行うアセスメントのうち、価値原則に照らした観点を含むものと位置づけられます。

詳しい説明

AI事業者ガイドラインにおける位置づけ

AI事業者ガイドライン(第1.1版、令和7年3月28日、総務省・経済産業省)の本文には、倫理アセスメントという語そのものは見当たりません。ガイドラインが使っているのは、リスクアセスメント等という表現です。

ガイドライン本編のAIガバナンスの構築の部分では、アジャイル・ガバナンスのサイクルを示しています。サイクルは、環境・リスク分析、ゴール設定、システムデザイン、運用、評価の順に回ります。このうち評価の段階について、ガイドラインは次のように述べています。

『その上で、リスクアセスメント等をはじめとして、AIマネジメントシステムが有効に機能しているかを継続的にモニタリングし、「評価」及び継続的改善を実施する』

アセスメントとは、評価や査定を意味する語です。この記述から、アセスメントという活動がアジャイル・ガバナンスの評価の段階に含まれることが分かります。また、リスクアセスメントの後に等が付いています。このため、評価の段階で行うアセスメントはリスクアセスメントに限られないと読めます。倫理アセスメントは、この評価の段階で行うアセスメント活動の一つと位置づけられます。

価値原則との関わり

価値原則とは、人間中心のAI社会原則が示す考え方の土台です。基本理念として3つの価値を掲げ、それを実現するためのAI社会原則として7つの原則を定めています。AIを社会でどう使うべきかについて、目指す姿と守るべき方向を示したものと言えます。

アセスメントの対象は、事故や損害といったリスクだけとは限らないと考えられます。AIの開発や利用が価値原則に沿っているかという観点も、対象に含まれうると理解できます。たとえば、人間の尊厳を損なっていないか、特定の人を不当に扱っていないか、といった観点です。倫理アセスメントは、こうした価値原則に照らした観点を含むアセスメントと位置づけられます。

ただし、倫理アセスメントの具体的な手順や評価項目は、ガイドラインの本文で定められているわけではありません。組織がそれぞれのAIの用途や状況に合わせて考える活動と理解するのが妥当です。

AIとの関わり

倫理アセスメントは、AIの開発や利用を対象にした評価の活動です。アジャイル・ガバナンスは一度回して終わりではなく、評価の結果を受けて環境・リスク分析やゴール設定に戻り、サイクルを繰り返します。

AIを取り巻く技術や社会の状況は変わり続けます。そのため、倫理的な観点からの評価も、導入の前に一度行うだけでなく、サイクルの中で継続して行うことが望ましいと考えられます。

試験で問われること

G検定

  • AI事業者ガイドラインの本文には、倫理アセスメントという語そのものは見当たらず、リスクアセスメント等という表現が使われていることを確認しましょう。
  • アジャイル・ガバナンスのサイクル(環境・リスク分析、ゴール設定、システムデザイン、運用、評価)のうち、リスクアセスメント等が行われるとされているのは評価の段階であることを確認しましょう。
  • 倫理アセスメントは、リスクだけでなく、価値原則(基本理念の3つの価値とAI社会原則の7つ)に照らした観点を含むアセスメントと位置づけられることを確認しましょう。
  • アジャイル・ガバナンスは評価の後も繰り返し回るサイクルであり、倫理的な観点からの評価も継続して行うことが望ましいと考えられていることを確認しましょう。

最終更新日: 2026/09/23