G検定(ジェネラリスト検定)
あじゃいる
アジャイル
Agile
アジャイル(アジャイル開発)は、2001年に公開された「アジャイルソフトウェア開発宣言」が示す4つの価値に沿ってソフトウェアを開発する考え方で、プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を重視します。
詳しい説明
定義
アジャイル(アジャイル開発)は、2001年に公開された「Manifesto for Agile Software Development(アジャイルソフトウェア開発宣言)」に示された価値観に基づくソフトウェア開発の考え方です。宣言は現在も agilemanifesto.org で公開されており、公式の日本語版もあります。開発手法の分類では、ウォーターフォールと対比されることが多い語です。
宣言の出発点
宣言の書き出しは "We are uncovering better ways of developing software by doing it and helping others do it." です。公式の日本語版はこれを「私たちは、ソフトウェア開発の実践あるいは実践を手助けをする活動を通じて、よりよい開発方法を見つけだそうとしている」と訳しています。この一文からわかるとおり、アジャイルは机上で決めた手順ではなく、実際に開発し、ほかの人の開発を手助けする中から、よりよい方法を見つけていこうとする立場から出発しています。宣言は続けて、この活動を通して次の4つの価値に至ったと述べています。
1つ目は "Individuals and interactions over processes and tools."、日本語版では「プロセスやツールよりも個人と対話を」です。開発を進めるうえで、決められた手順や道具よりも、開発に関わる一人ひとりと、その人たちの間のやり取りを重く見るという価値です。
2つ目は "Working software over comprehensive documentation."、日本語版では「包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを」です。すべてを網羅した文書を整えることよりも、実際に動くソフトウェアそのものを優先するという価値で、宣言の核心の一つです。
3つ目は "Customer collaboration over contract negotiation."、日本語版では「契約交渉よりも顧客との協調を」です。顧客と条件を取り決めて交渉することよりも、顧客と協力しながら開発を進めることを重く見るという価値です。
4つ目は "Responding to change over following a plan."、日本語版では「計画に従うことよりも変化への対応を」です。最初に立てた計画をそのとおりに守ることよりも、状況の変化に対応することを重視するという価値で、これも宣言の核心の一つです。
価値の読み方
4つの価値はいずれも「右記よりも左記を」という比べる形で書かれています。公式の日本語版には、右に置かれたことがら(プロセスやツール、包括的なドキュメント、契約交渉、計画に従うこと)にも価値があると認めたうえで、左に置かれたことがら(個人と対話、動くソフトウェア、顧客との協調、変化への対応)により価値をおく、という趣旨の補足が付いています。つまりアジャイル宣言は、ドキュメントや計画や契約を不要だと否定しているのではありません。どちらを優先するかという重みづけを示したものです。この点を取り違えて「アジャイルでは文書も計画も作らない」と理解しないよう注意が必要です。
試験で問われること
G検定
- アジャイル開発の考え方が、2001年に公開された「アジャイルソフトウェア開発宣言」に示された4つの価値に基づいている点を確認する。
- 4つの価値が、プロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を重視するというものである点を確認する。
- 宣言が、動くソフトウェアそのものを優先することと、計画に従うことよりも変化への対応を重視することを掲げている点を確認する。
- 宣言が右に置かれたことがら(ドキュメントや計画など)の価値も認めたうえで、左に置かれたことがらにより価値をおくと述べており、ドキュメントや計画を否定しているわけではない点を確認する。
最終更新日: 2026/09/23