ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
じぎょうしゅうしけいかくのさくせい
事業収支計画の作成
Preparation of Business Income and Expenditure Plan
土地の有効活用について、建設から運営までの収入と支出を長期にわたって見積もる計画です。
詳しい説明
1. 何を見積もるか
事業収支計画は、土地の有効活用を実行したときに、どれだけの収入が入り、どれだけの支出が出るかを、長期にわたって年ごとに見積もる計画です。収入は賃料、共益費、礼金、更新料などです。支出は建設費、借入金の元利返済、固定資産税・都市計画税、管理費、修繕費、保険料、所得税・住民税などです。
2. 見落としやすい支出
建設費と借入金の返済だけを見て採算を判断すると、実際には資金が回りません。大規模修繕は10年から15年ごとに大きな支出となり、空室が出れば収入は計画を下回ります。原状回復の費用、仲介手数料、広告費も継続して生じます。満室を前提にした計画は、計画とはいえません。
3. 税引後で見る
収支は税引後で見ることが大切です。減価償却費は現金の支出を伴わない費用なので、会計上の利益と手元に残る現金は一致しません。借入金の元本返済は費用になりませんが現金は出ていきます。利益が出ているのに資金が足りない、という事態が起こりうることを、計画の段階で確かめます。
4. 位置づけ
フィージビリティ・スタディで事業の成立可能性を検討したうえで、具体的な数値に落とすのが事業収支計画です。
試験で問われること
FP技能検定2級
- 建設から運営まで長期にわたって収入と支出を年ごとに見積もる計画である点が問われます。
- 大規模修繕や空室を織り込まない満室前提の計画では採算を誤る点が問われます。
- 減価償却費と借入金の元本返済のずれにより、利益と手元資金が一致しない点が問われます。
最終更新日: 2026/09/23