ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
2級
はいとうりまわり・はいとうせいこう
配当利回り・配当性向
Dividend Yield and Dividend Payout Ratio
株式の収益性と株主還元姿勢を測る指標です。配当利回りは投資額に対する配当の比率を示し、配当性向は純利益のうち配当に回した割合を表し、投資判断の材料になる数値です。
詳しい説明
1. 定義
株式の収益性と、企業の株主還元の姿勢を測る指標です。配当利回りは投資額に対して受け取れる配当の割合、配当性向は稼いだ利益のうち配当に回した割合を表します。
2. 計算式とその意味
配当利回り(%)= 1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100 で求めます。分母が株価なので、配当が同じでも株価が下がれば利回りは上がります。
配当性向(%)= 配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100 で求めます(1株当たりで計算しても同じです)。分母が利益なので、こちらは株価が動いても変わりません。2つは分母が違うことが区別の要点です。
3. 実際の数値を使った計算例
株価2,000円・1株当たり年間配当金50円なら、配当利回りは 50 ÷ 2,000 × 100 = 2.5% です。株価が1,600円へ下がると 50 ÷ 1,600 × 100 = 3.125% へ上がります。
当期純利益80億円・配当金総額24億円なら、配当性向は 24 ÷ 80 × 100 = 30% です。
5. 紛らわしい制度・語との違い
PER(株価収益率)は株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標で、割安性を測ります。配当利回りは受け取れる配当の割合を測るもので、見ている対象が違います。
試験で問われること
FP技能検定3級
- 配当利回り=1株当たり年間配当金 ÷ 株価 × 100、配当性向=配当金総額 ÷ 当期純利益 × 100 の2式を区別できること。
- 株価が動くと配当利回りは変わるが、配当性向は変わらない(分母が違う)点が問われます。
- 配当性向が高い企業は株主還元に積極的である一方、内部留保が薄くなる関係が問われます。
- 2つの計算式を取り違えていないかが問われます。配当性向が高い企業は株主還元に積極的である一方、内部留保が薄くなる、という読み方も出ます。株価の変動は配当利回りだけを動かし、配当性向は動かさない点が引っ掛けになります。
最終更新日: 2026/09/23