安全保障輸出管理実務能力認定試験とは
CISTECが実施する安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Associate・STC Advanced)がどんな試験か、4つの試験の体系のなかでの位置づけ、出題範囲・試験形式・受験料までを公式情報にもとづいて整理した解説ページです。
最終更新: 2026/08/03
安全保障輸出管理実務能力認定試験は、一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)が実施する、輸出管理の実務能力を測る検定試験です。このページでは、この検定がどんな試験か、試験の体系のなかでの位置づけ、試験の制度を公式情報にもとづいて整理します。
安全保障輸出管理実務能力認定試験とは
安全保障輸出管理は、貨物の輸出や技術の提供が兵器の開発などに使われないように管理する、外為法(外国為替及び外国貿易法)にもとづく制度です。企業や大学で輸出に関わる仕事をする人にとって、該非判定・取引審査・許可申請といった実務の知識は、業種を問わず必要になっています。
この検定は、その実務能力を測る物差しとして、CISTECが「安全保障輸出管理実務能力認定制度」の下で運営しています。企業における輸出管理実務者の実務能力とモチベーションの向上に資することを目的とし、一定レベルの成績をおさめた人を認定して、各企業の人事管理などの参考にしてもらう制度です。
輸出管理の担当部門はもちろん、営業・調達・設計・物流など、輸出等に関わる幅広い職種の人が受験しています。大学・研究機関の研究者・職員にとっても、留学生の受け入れや国際共同研究の管理(みなし輸出)が問われる時代の基礎素養になっています。
4つの試験の体系のなかでの位置づけ
CISTECの実務能力認定試験には、次の4つがあります。
| 試験 | 位置づけ |
|---|---|
| STC Associate | 入口の級。輸出管理の基礎的な実務能力を測る |
| STC Advanced | Associateの上位。米国再輸出規制(EAR)まで含む相当程度の実務能力を測る |
| STC Expert | 最上位の総合試験 |
| STC Legal Expert | 法令の知識に焦点を当てた試験 |
STC Associateは、輸出管理をはじめて体系的に学ぶ人の入口です。その上のSTC Advancedでは、出題範囲に米国再輸出規制(EAR)が加わり、実務の深い判断が問われます。さらに上位に、最上位のSTC Expertと、法令知識に特化したSTC Legal Expertがあります。
当サービスの教材は、AssociateとAdvancedの両方を1つのコースでカバーします。各章の前半でAssociate対策の基礎を、後半でAdvanced向けの深掘りを扱う構成です。
ポイント
AssociateとAdvancedは積み上がりの関係です。Associateで法令の骨格と基本判断を固め、Advancedで該非判定の細部・包括許可の運用・EARまで広げます。
試験制度
STC AssociateとSTC Advancedの試験制度は次のとおりです(CISTECの受験要項にもとづきます。回によって変わる日程・申込期間は公式サイトで確認してください)。
| 項目 | STC Associate | STC Advanced |
|---|---|---|
| 出題形式 | 正誤(○×)25問 | 択一式(三肢中心)25問 |
| 試験時間 | 40分 | 70分 |
| 出題範囲 | 外為法第25条・第48条第1項に関する輸出管理実務 | 同左に加えて米国再輸出規制(EAR) |
| 合否の考え方 | 基礎的な実務能力を有するとCISTECが認めた者 | 相当程度の実務能力を有するとCISTECが認めた者 |
| 受験料 | 6,600円(税込) | 7,700円(税込) |
| 受験資格 | 日本国内で受験可能な方 | 日本国内で受験可能な方 |
実施の方式は、オンライン試験と会場試験(東京・名古屋・大阪など)の回があります。どの回がどちらの方式かは年度ごとに変わるため、受験の計画はCISTEC公式サイトの最新の開催案内で立ててください。
出題は「試験日時点で施行されている法令」に準拠する、と要項で明示されます。法令は毎年改正されるため、古いテキストの条数のまま覚えていると、現行条文とずれることがあります。当サービスの教材が現行条文のe-Gov法令版IDを添えて、テキストとの版差分を明示しているのは、この準拠方式に対応するためです。
学習の指針
この検定の学習は、法令の骨格(外為法と政省令の構造)をつかむことから始め、2本柱の規制(リスト規制とキャッチオール規制)を学び、許可申請・該非判定という実務の型に進み、最後に管理体制(輸出管理内部規程)と米国再輸出規制まで広げる、という順で積み上げるのが自然です。
当サービスの教材は、この流れに沿った統一15章で構成しています。各章は前半が初学者向け(Associate対策)、後半がAdvanced向けの深掘りです。全レッスンが現行法令の原文(e-Gov法令検索)に接地し、条文の版IDを明記しています。
試験はAssociateが正誤25問40分、Advancedが択一25問70分です。まずは条文の構造(どの法令の何条に何が書いてあるか)を地図として持つことが土台になります。焦らず、章の順に積み上げていきましょう。
更新履歴と出典
このページは、一般財団法人安全保障貿易情報センター(CISTEC)が公表する公式情報にもとづいています。おもな出典は次のとおりです。
試験の制度・出題範囲・受験料・日程は改定されることがあります。受験の際は、CISTECの最新の公式情報をあわせてご確認ください。このページは、公式の発表に応じて更新します。
このページは2026年8月3日に更新しました。今後、試験制度の変更など、新しい公式発表があれば内容を見直します。