日本商工会議所簿記検定試験(日商簿記)
2級
ひしはいかぶぬしにきぞくするとうきじゅんりえき
非支配株主に帰属する当期純利益
Net Income Attributable to Non-controlling Interest
非支配株主に帰属する当期純利益は、連結子会社の当期純利益のうち、親会社以外の株主の持分に対応する利益です。連結損益計算書で、親会社株主に帰属する当期純利益と区分して表示されます。
詳しい説明
1. 定義
連結子会社の当期純利益のうち、親会社以外の株主(非支配株主)の持分に対応する金額です。
2. 計算式とその意味
非支配株主に帰属する当期純利益 = 子会社の当期純利益 × 非支配株主持分比率
子会社の当期純利益は、いったん全額を連結損益計算書に合算します。そのうえで、親会社の持分でない部分をこの科目で区別し、「親会社株主に帰属する当期純利益」と分けて表示します。差し引く費用ではなく、内訳を示す表示科目です。
3. 実際の数値を使った計算例
子会社の当期純利益が500,000円、親会社の持分比率が80%(非支配株主持分比率20%)の場合。
非支配株主に帰属する当期純利益は 500,000円 × 20% = 100,000円、親会社株主に帰属する当期純利益は 500,000円 × 80% = 400,000円です。
(借)非支配株主に帰属する当期純利益 100,000 /(貸)非支配株主持分 100,000
5. 紛らわしい制度・語との違い
非支配株主持分は貸借対照表(純資産の部)の科目で、非支配株主が持つ持分の残高を表します。非支配株主に帰属する当期純利益は損益計算書の科目で、その期に増えた分を表します。
試験で問われること
日商簿記2級
- 子会社の当期純利益 × 非支配株主持分比率という計算式が問われます。
- 計上した金額を非支配株主持分(貸借対照表)へ加算する連動が問われます。
- 親会社株主に帰属する当期純利益と区別して表示する点が問われます。
- 子会社の当期純利益に非支配株主持分比率を掛ける計算式が最頻出です。この金額を非支配株主持分(貸借対照表)へ加算する連動もあわせて問われます。連結損益計算書での表示位置(当期純利益の直下)も出ます。
最終更新日: 2026/09/23