ファイナンシャル・プランニング技能検定(FP技能検定)
3級
さいけんのりまわり
債券の利回り
Bond Yields
債券投資の収益性を測るための指標群です。応募者利回りは発行時から償還まで、最終利回りは購入時から償還まで、所有期間利回りは売却時までの保有期間をもとに計算します。
詳しい説明
1. 定義
債券投資の収益性を測る指標です。いつ買っていつ手放すかによって4つに分かれます。応募者利回りは発行時に買って償還まで持つ場合、最終利回りは途中で買って償還まで持つ場合、所有期間利回りは途中で売る場合、直接利回りは購入価格に対する利札だけの割合です。
2. 計算式とその意味
応募者・最終・所有期間の3つは、同じ形で求めます。
利回り(%)= {表面利率 +(売却価格または償還価格 - 購入価格)÷ 所有年数}÷ 購入価格 × 100
分子は「毎年の利札」に「値上がり(値下がり)分を1年あたりに直したもの」を足した額で、1年あたりいくら儲かるかを表します。それを購入価格で割ると利回りになります。3つの違いは、購入価格と売却(償還)価格に何を入れるかだけです。直接利回りだけは値上がり分を見ず、表面利率 ÷ 購入価格 × 100 で求めます。
3. 実際の数値を使った計算例
表面利率2%(額面100円あたり年2円)・残存期間5年の債券を98円で買い、償還(100円)まで持つ場合の最終利回りは、{2 +(100 - 98)÷ 5}÷ 98 × 100 =(2+0.4)÷ 98 × 100 = 約2.45% です。
同じ債券を2年後に99円で売った場合の所有期間利回りは、{2 +(99 - 98)÷ 2}÷ 98 × 100 = 約2.55% です。直接利回りは 2 ÷ 98 × 100 = 約2.04% です。
5. 紛らわしい制度・語との違い
表面利率(クーポンレート)は額面に対して毎年支払われる利息の割合で、発行時に決まって変わりません。利回りは購入価格をもとに計算するため、買った値段によって変わります。
試験で問われること
FP技能検定3級
- 応募者・最終・所有期間の3つは同じ式で、購入価格と売却(償還)価格に何を入れるかだけが違う点が問われます。
- 額面ではなく購入価格で割る点、値上がり分を所有年数で割る点が計算問題の要点です。
- 直接利回りは値上がり分を見ず、表面利率 ÷ 購入価格 × 100 で求める点が区別されます。
- 4つのうちどれを問われているかを、購入の時点と手放す時点から読み分けます。額面ではなく購入価格で割る点、値上がり分を所有年数で割って1年あたりに直す点が、間違えやすい箇所です。利回りの計算では税金を考えないのが通例です。
最終更新日: 2026/09/23