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基本情報技術者試験 2027年度に新試験制度へ移行予定

2026/07/16

IPAは情報処理技術者試験の制度を見直し、2027年度から新試験制度に移行する予定と公表しています。現行制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定で、基本情報技術者試験(FE)は新制度でも継続の区分として示されています。公式の検討状況にもとづいて、何がいつ変わるのか、いま学習中の方が気をつけることを整理します。

対象年度
2027年度
適用時期
2027年度に新試験制度へ移行予定(基本情報技術者試験は2027年度春頃・現行制度は2026年度の試験実施をもって終了予定)
確定・未確定
暫定(未確定)
最終更新日
2026/07/16

この記事は暫定版の公表内容にもとづいています。確定版の公表で内容が変わることがあります。

情報処理技術者試験を実施するIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)は、2027年度から新試験制度に移行する予定と公表しています。現行の試験制度は2026年度の試験実施をもって終了する予定で、基本情報技術者試験(FE)は新制度でも「継続」の区分として示されています。この記事では、IPAが公表している検討状況にもとづいて、何がいつ変わるのか、いま学習中の方がどう受け止めればよいのかを整理します。

何が起きているのか

IPAは、情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験について、試験区分の体系を見直す検討を進めています。2026年3月31日には、見直しのポイントと新試験制度の概要をまとめた「情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について」が公式サイトに掲載されました。

公表された見直しの内容のうち、受験を考えている方に関わりの深い点は次のとおりです。

  • 「データマネジメント試験」(仮称)が新設されます。データの整備や管理に関するスキルを評価する試験で、ITパスポート試験の次のステップとして位置づけられています。
  • 「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)が新設されます。現在の応用情報技術者試験と高度試験を大括り化したうえで内容を再編し、「マネジメント領域」「データ・AI領域」「システム領域」の3つの試験区分を設ける計画です。
  • 基本情報技術者試験は「継続」とされています。科目Aの出題範囲体系の変更と、科目Bの出題範囲の一部変更が示されていますが、公式の注釈によると、これらは表記の変更等を行うもので、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。

注意

公表されている内容は現時点での検討状況であり、今後変更が生じる場合があるとIPA自身が明記しています。「仮称」の付いた試験は、名称も含めてまだ確定していません。最新の内容はIPAの公式情報で確かめておきましょう。

いつから変わるのか

新試験制度への移行は2027年度の予定です。開始時期は試験区分によって異なります。基本情報技術者試験、ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験は2027年度春頃、新設の2試験(仮称)と情報処理安全確保支援士試験は2027年度夏頃から秋頃と示されています。

現行の試験制度は、2026年度の試験実施をもって終了する予定です。

あわせて、試験システムの入れ替えのため、基本情報技術者試験を含むCBT方式の3試験区分(ITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験)は、2026年12月28日以降の試験実施を休止する予定と告知されています。試験会場によっては、それより前に休止となる場合もあります。2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃に公式サイトで告知される予定です。

つまり、予定どおりに進んだ場合、現行制度の基本情報技術者試験を受けられるのは2026年12月27日までの試験開催日になります。

基本情報技術者試験はどう変わるのか

公表された新試験制度の概要では、基本情報技術者試験は「継続」の区分です。試験時間と出題数も、現行と同じ内容(科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問)が示されています。実施方式は全ての試験区分でCBT方式の予定で、基本情報技術者試験はこれまでと同様に通年で実施する予定とされています。

変更点として示されているのは、科目Aの出題範囲体系の変更と、科目Bの出題範囲の一部変更です。公式の注釈によると、これらは技術動向や環境変化等を踏まえて表記の変更等を行うもので、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。科目Aの免除制度についても、変更を予定していないとされています。

新試験のシラバス案や各分野のサンプル問題は、公開の準備が整ったものから順次掲載され、2026年度夏頃を目途に公表される予定です。

いまの基本情報技術者試験の形

現行の基本情報技術者試験は、試験要綱とシラバスにもとづいて実施されています。要点は次のとおりです。

  • 実施方式はCBT方式(コンピュータを使って受験する方式)で、随時実施されています。
  • 試験は科目Aと科目Bの2科目です。科目Aは試験時間90分で60問が出題され、知識を問う四肢択一です。科目Bは試験時間100分で20問が出題され、技能を問う多肢選択式です。
  • 採点はIRT(項目応答理論)にもとづいて評価点を算出します。科目Aと科目Bの評価点がどちらも基準点(1,000点満点中600点)以上のときに合格となります。

出題範囲の細目を定めるシラバスの現行版は、2026年1月8日に掲載されたVer.9.2です。公式の注釈によると、この版の変更点は「下請法」を削除し「中小受託取引適正化法」を追加したことです。

試験の制度や形式を定める試験要綱の現行版はVer.5.6で、2026年7月6日に掲載されました。公式の注釈によると、Ver.5.6の修正は応用情報技術者試験、高度試験および情報処理安全確保支援士試験のCBT方式での実施についてのもので、基本情報技術者試験に関する変更は注釈に記載されていません。

いま勉強中の人はどうすればよいのか

2026年度中に受験する方は、現行制度と現行シラバス(Ver.9.2)の範囲で学習を進めることになります。現行制度での受験を考えている場合は、試験の休止時期(2026年12月28日以降の予定)を踏まえて、受験の時期を早めに計画しておくと安心です。

2027年度以降に受験する方にとっても、基本情報技術者試験は継続の区分として示されており、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はないと公表されています。ただし、公表内容は検討状況の段階で、今後変更が生じる場合があります。新試験のシラバス案(2026年度夏頃を目途に公表予定)を確認してから、学習計画を確定させることをおすすめします。

制度に関する情報は今後更新されていきます。受験を申し込む前に、IPAの公式サイトで最新の情報を確かめておきましょう。

よくある質問

新試験制度になると基本情報技術者試験はなくなるのですか

なくなるとは示されていません。公表された新試験制度の概要では、基本情報技術者試験は「継続」の区分で、2027年度春頃に新制度へ移行する予定です。ただし、公表内容は検討状況の段階のため、最新の公式発表を確かめておきましょう。

現行制度で受験できるのはいつまでですか

現行の試験制度は、2026年度の試験実施をもって終了する予定です。あわせて、試験システムの入れ替えのため2026年12月28日以降の試験実施を休止する予定と告知されており、試験会場によってはそれより前に休止となる場合があります。予定どおりに進んだ場合、現行制度で受験できるのは2026年12月27日までの試験開催日になります。

いま学習を始めても無駄になりませんか

基本情報技術者試験は新制度でも継続の区分として示されており、公式の注釈によると、試験で問う知識・技能の範囲そのものに変更はありません。このため、いま現行シラバス(Ver.9.2)の範囲で学んだ内容は、新制度でも引き続き役立つ見込みです。ただし、これは検討状況の公表にもとづく見通しのため、シラバス案の公表後に範囲を確認すると確実です。

一次出典